2011年10月11日

今日は一日プログレ三昧、再び

King Crimson"The Great Deceiver"のイントロが鳴り響く。

10月10日体育の日。今年は違う、プログレ鑑賞の日。

昨年の『今日は一日"プログレ"三昧』の反響を受けてか、1年程経た今『再び』。副題にONE MORE PROGRESSIVE NIGHTMAREと添えられている。放送時間は短くなったがトータル10時間、確かに十分うれしい悪夢である。中の人も相当好きものだね。

今回はNHK大阪放送局から。これにより『再び』ならではの企画が盛り込まれているので楽しみ。

※タイトルなどは原題・邦題混在させてしまっていますがご了承を。


司会は前回に続き山田五郎氏。そしてNHKアナウンサーの森田美由紀さん、プログレに当時親しんだ方で適任。

1曲目はPink Floyd"原子心母"。番組の壮大なオープニングちっくでよいね。

そうそうにゲストの岩本晃市郎氏、登場時のBGMがさり気なくLocanda Delle Fate"ひとときの静寂"。うーん単体で流して欲しかったなあ。

Emerson Lake & Palmer"聖地エルサレム"
山田氏が歴史上一番かっこいいエルサレムだと主張、聴いた後だと言い過ぎで無い気がしてくる。


ラジオ教養講座「プログレッシヴ・ロックの傾向と発展」
講師・岩本晃市郎だそうで。以下まとめ。

・クラシックへのアンチテーゼから取り込んでしまったもの。
・三位一体説「長い・重い・巧い」
・一番長い曲談議。Yes『海洋地形学』とか挙がるが、Mike Oldfieldのアルバム一枚70分以上で締められる。
・短い曲としてYes(Bill Bruford)"無益の5%"
・テーマが重い。
・とにかく楽器が巧い。
Pink Floydはスタジオ・ワーク(テクノロジー)が巧い。→"Time"、4chのお話。
・各種キーボード使用の話。Rick Wakeman"Catherine Of Aragon"
・メロトロンのラーメンをすする音。
・プログレは当時、洋楽としてはメジャーだった。
・ポップ・スターもプログレを含んでいる。例:Led Zeppelin"永遠の詩"Wings"歌に愛をこめて"Elton John"葬送"

King Crimson"Books Of Saturday"が流れたと思ったらジョン・ウェットンからメッセージ。そしてAsiaからB面曲ながらお馴染み"Daylight"

Camel"Rhayader"。確か前回はこれが流れると思ってたら"Echoes"だったんだよな。

Moody Blues"Question"。ムーディーズの紹介のされ方が過小評価される可哀相な子扱いなのが気になるが。これはプログレじゃないんじゃないかと言ってましたが、この曲然り解りやすいプログレだと思う。

イタリアからはNew Trolls"1°tempo:Allegro"Arti & Mestieri"Gravita 9,81"。手堅い。

Renaissanceからは"北の輝き"。Renaissanceくらい明るい曲選ばないとね。

各界著名人が語る「私とプログレ」。

シンガーソングライター、小林明子さん。「恋に落ちて」で有名な方。Yesの『海洋地形学の物語』に影響を受けて大学で哲学専攻、卒論にヒンドゥー教神話を扱ったと。本物だー!

現在は英国に拠点を移したのも、ルーツであるブリティッシュ・プログレを求めてのこと。遂にはジェフ・ダウンズのプロデュースまで行き着いたお話。そしてレコーディングに参加してもらったスティーヴ・ハウは、当時ブロマイドを持ち歩いていたアイドルだったというのがこれまた凄い。ここまでとは思わなかったよ。

「プログレ諸国漫遊、再び」要は恒例の辺境もの。

イスラエルの謎のバンドにリクエスト。イスラエル大使館に聞いてみたら判明とかどんだけだ。件のバンドはSheshet(六重奏の意)、イスラエルのHatfield & The Northともいわれると。曲は"デブカ"、'77年の唯一作というのが驚きなフルート入りハードなジャズ・ロック。スキャットがひたすら印象的。もう一人、ちゃんと知っててリクエストしてた18歳すげえな。

お次はアイスランドのバンドの問い合わせ。
また大使館に聞いてるし、流石NHKだぜ。しかも大使も好きなバンドでした、って出来過ぎだろう。ヒン・イスレンスキ・スルサフロックル"AEri-Tobbi"(意訳「どうにかしてるトッビ君」)イタロのB級どたばたハードものみたいで香ばし良い。

最後はインドネシア、そして辺境プログレとしては鉄板過ぎるだろうDiscus。2ndの1曲目"System Manipulation"、これがラジオで流れるとはねえ。1年前までは想像つかなかったけどね。盛り込み過ぎの結果プログレとの評。

Soft Machine"Fanfare - All White"
リクエスト者が評するに「オナラのような」カール・ジェンキンスの管楽器の音というのにちょっと笑ってしまった。くやしい。

先日来日したKansasからメッセージ。リック、フィル、ビリー、デヴィッドの四人から。選曲は"Paradox"、そうだこの曲もライヴで聴きたかったなあ。

森田アナの好きな曲を、という事でFocus。「女子のプログレ」に応えるという、なるほど。曲は"Silvia"

そしてついにMr. Siriusこと宮武和広さん、めっちゃビジネスマンの姿で登場!ラジオだが。あの蝶ネクタイ姿ではないのだろうか。
音楽人としての出演は20年振りだそう。日本で伝説と言われる訳だ。いつも傘屋としてはメディアに出てきてるけどね。

苦手なキーボードを弾く時は難波さんだと思い込んで弾けるようにするとか、流石。そして本業の傘の名前にプログレ関係で付けてるいるそう。知ってた。

Mr. Siriusの1stから"Step Into Easter"。前回ゲストの清水さん(KENSO)からもリクエストが。仲良くセットで"月の位相 パート1"

「俺たちが裁く、プログレ裁判」
スタッフが持ってきたプログレとは言われない曲をプログレかどうか判定するもの。

坂本冬美「夜桜お七」プログレの精神操作術(by宮武)が云々でノー。

いきなり高垣彩陽嬢の声がしてびびる、まさかの「キグルミ惑星」。(アニメ『はなまる幼稚園』のキャラソン、コンポーザーはプログレ好き)今回ライヴ参加するmitoさんの選曲だそうで究極のアニソン・プログレだそうです。究極と言うには異議ありだが。結果、プログレ認定。

その後Perfume「ポリリズム」は非プログレ。
KOKOO「タルカス変奏曲」プログレ・カバーだから当然プログレ認定。琴と尺八アレンジ、凄いけどこわいです。ラストに植松信夫「ビッグブリッヂの死闘」(ファイナルファンタジーV:OST)これは散々取り上げられているが、NHKでプログレ認定ノビヨ大勝利か。

宮武さんは、やはり語れるね。宮武語録として、
「プログレの精神操作術(落としどころ)」
「聴きながら作業出来ないのがプログレ」
「隠れプログレ・キリシタン」

熱いリクエストを受けてMandaraband"曼荼羅組曲"、いかにもな大曲来た!This is プログレ組曲。仮にタイトルを知らずにこの曲最終パートの大盛り上がりを聴いたら、曼荼羅という言葉は絶対思い浮かばないだろうなと思った。未聴ながら最近のリミックスが改悪というのを見かけるが、今日のはいつも聴いてるテイクだったね。

"原始への回帰"が流れ、PFM主要メンバーフランツ、フランコ、パトリックからメッセージ。
"Live Cook"から"River Of Life"。前回もクックからだったな。個人的にはこの曲だけは尖りまくったライヴ・テイクより、甘儚げなオリジナルを流して欲しかった。

フランス代表Atoll、リクエストが女性人気。2nd3曲目"恍惚の盗人"。相変わらずエキセントリックな印象だが、改めて聴くと音がフュージョン・ライクなものに感じた。

カンタベリーより。
Robert Wyatt"Sea Song"。休日の午後じっくり聴く、音楽に呑み込まれる感覚。
高校生など若者からの人気が判明したNational Healthからは1stより"Tenemos Roads"

「私とプログレ」2人目、社会学者、宮台真司氏。彼の云う「恩寵の扉が開いた」とはロバート・フリップの言葉だったか。少ないジャーマン枠でFaust"The Sad Skinhead"

関西プログレのコーナー
宮武さんが活動開始から休止まで、当時のシーンを結構細かく回顧。町の音楽教室で始めたフルートの「降りてきた」修得の話、話の流れからオフコース=プログレ説なども飛び出す。NOVELA、Pegentなどの曲も。

そしてMr. Siriusの集大成たる"ナイルの虹"(抜粋)、プログレのいい所取りが実践されたこの曲。全盛期Yesのベスト・ライヴを観たことで取り組んだアンサー・ソングでもあるのか。


おお、次なるメッセージはピーター・ハミル。曲はVDGGの"Still Life"から"Pilgrims"

オランダの2軍(?)よりFinch"Register Magister"。確かにクロス・オーバーだとかイメージもあったが、改めて聴いたら1軍だったわ。

「私とプログレ」3人目、作家・貴志祐介氏はGenesis推しか。『眩惑のブロードウェイ』は先の宮台氏もFaust 1stと共にフェイバリットだったはず。著書『悪の経典』後半ハード展開のイメージはDream Theater、流れたのは"Under The Glass Moon"。新刊『ダークゾーン』影のテーマ・ソングがHatfield & The North"Halfway Between Heaven And Earth"とはセンスフル。

Genesisからは"Watcher Of The Skies"で保守。

Rush"YYZ"はライヴ・イン・リオの、歓声がすごいやつ。

Slapp Happy"Casablanca Moon"。スラップはかなり妥当だが、レコメン系始祖Henry Cowが流れない。何故だ、次回はリクエストしよう。

現代イタリアのバンドHostsonaten"Season's Overture"、イタロ好きの多そうなこの番組には誂え向き。

ここまでが第1部。宮武さんの去り際の饒舌な高説が、らしくて良かったね。



第2部

Mr.デイヴ・シンクレア(京都在住)が登場。

Wild Flowers〜Caravanのエピソード、そして彼が日本に居を移したところまでも語る。

シンクレア・スペシャル・バンドとして自身の曲をライヴ演奏する。呼ばれたのは、
山本精一(g)
上野洋子(vo)
ミト(b)(from クラムボン)
富家大器(ds)(from Ain Soph)

このメンツは国内で考えられ得る相当に豪華な布陣。

"If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You"これは最高のオープニング選曲。

"Man Is The Child (The Mad Dabsong)"
Annie HaslamがDaveの最新作"Stream"で歌った、Caravanの"The Dabsong Conshirtoe"冒頭パート名曲。サウンドはラウンジ・ミュージック風。続く新作からの"Distant Star"も歌が嵌るピアノ曲。

上野さんによるメンバー紹介。声がね、相変わらずかわいいんですよ。

時来たる、"Nine Feet Underground"
熱い。熱いデイヴのオルガンが未だにこんな火を噴くような音を出してこの曲を奏でるとは。シンセ音源である事を忘れさせるほど、手癖が「Caravanのオルガン・サウンド」を聴かせる。上野さんの声は綺麗すぎるくらいだけど、お陰で気負いが散っているのとデイヴがグイグイ行くインスト部との起伏に助力。

この曲演っても抜粋だろと思うでしょ、ところがどっこい全編セルフカバー。冒頭パートのネーミングにも使われたデイヴの従兄弟、Nigel Blowが最近亡くなったそうで、追悼の意味もあるそう。

Matching Mole時代の名曲"O Caroline"で締められる。

バックは好サポート。


リクエストに戻りMaxophone、イタロ採用率高っ!曲は"ある国"

更なるアーティスト・コメントは、エディ・ジョブソンだ!今年来日の大御所は片っ端からオーダーしたようだね。

U.K."In The Dead Of Night"。プログレ・アイコンの一つであるこの曲が今まで掛からなかったのは、大阪行ったのにお好み焼き食べてなかったくらいうっかりだ。

スウェーデンからMoon Safari。最近いきなり日本でもメジャーになって来たよね。3rdのジャケットにダメ出しが、アヴァロンのラインナップで見ても浮くからな。でもこのバンドのジャケはイモ感がいいと思う。曲は"A Kid Called Panic"

Mike Oldfield"To France"は上野さんも居るという事でかZABADAKに関連付けられたけど、聴いて納得。


Gino Vannelliのプログレ期が、と思ったら森田アナと日曜美術館(Eテレ)で司会を務める作曲家・千住明氏からのリクエスト。これまた凄い人が凄い曲リクして来たな。"A Pauper In Paradise"第2楽章〜第3楽章


McDonald & Giles"Birdman"
自分も普段聴きでは『宮殿』よりこっちだな。管弦楽の盛り上がりが冒頭で流れた"原子心母"と重なった。

「私とプログレ」+ジングル担当のスターレス高嶋こと高嶋政宏の兄貴が登場!BGMの"Starless"、Ver.違うなと思ったら、高嶋カバーじゃないですか!!そして小六でRedを聴いた時の衝撃を語る。「プログレッシヴ・ロックこそこの世のメインストリーム」と言い切り、Genesisでのフィル・コリンズの歌い回しにダメ出しするなど流石の兄貴。素晴らしいです、ビューティフルです。

そして必然の"Starless"へ。葬式ソングの話が出たけど、推察するに"Epitaph"と"Shine On You Crazy Daiamond"とでベスト3かな。

最後は『危機』から、シベカーか!?と思いきや"同志"。しかし投稿者の爽やかなエピソードには納得させられてしまった。

Pink Floyd『狂気』の"Brain Damage〜Eclipse"が流れる中エンディング。



今回はNHKのラジオ放送がインターネットでのサイマル放送を始めてくれたことで、エアチェックがより便利になった。
ノートPCの無線環境で再生だったからか途中切れることもあったが、何だかネット・ラジオでは無くラジオを聴いてるって感覚が強くなって悪くなかったかな。
posted by へいずん at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Prog ON AIR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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