2009年10月24日

Shadow Gallery/"Digital Ghosts"

Digital Ghosts

Shadow Galleryが再出発となる6thをリリース!

前作からのInsideout Musicより。ヨーロッパでのリリースは昨日、北米では来月頭となってる。よって今回視聴は先行発売された国内盤となってます。


Mike Bakerの逝去から1年が経つのを目前に放つとは、やはりこの一件が完成への原動力となったと思わざるを得ない。

そしてBrian Ashlandという新しいヴォーカリストを迎えている。マイクの声質に近い、ただ比べるとマイルドになっているくらいだ。コーラスが被ると布陣の変化は感じさせない。

というかあまり取り沙汰されてないが、Joe Nevoloは既にゲスト扱いですか!?国内盤だとライナーに記されていない上、帯にもレギュラー・メンバーに入れられてるからね?ボーナス・トラックを含めると彼が叩いてるのは3曲、これはまたしても戦力ダウン…
打ち込み時代に戻るのか?それもまた一興とか考えてたら、残りの曲では流石マルチのゲイリーが穴を埋めておられました。

一応、現メンバーを挙げると、
Gary Wehrkamp(g,b,key,vo,ds)
Brendt Allman(g,b,key,vo)
Carl Cadden-James(b,vo)
Brian Ashland(vo,g)


他にもゲスト参加があり、アヴァロン盤ではそれを売り文句にもしている。ボーカリストが参加しているのはブライアン加入前の収録とみるのが自然か。以下各曲みると分かるけど、色々な国のアーティストを呼んでるね、Prog-Metal界ではよくあることだが。


いつも通り急を告げるアルバム導入部"With Honor"、しかし冒頭曲は歌が主役になっている。サビのロートーンからのふくらみをみせるコーラスが完璧に彼らなんだけど新鮮。ゲイリーとブライアンのギター・ソロの後はアーカペラへ。ライナーによるとイラク侵攻の一場面の描写だが、最後の一節がバンドの決意表明にも感じられる。

米Prog-Metal系SuspyreのボーカルClay Bartonが参加の"Venom"。ちなみにカールもリード・ボーカルを取っている。作中ではスタンダードなメタルの位置、シャウトなんかもね。1曲目ではまだ控えてたブレントのギター・ソロ+早弾きユニゾンが要所で炸裂。

"Legacy"の構成曲のようなアメリカン・ハード・プログレに通じる"Pain"
"Gold Dust"は割とシンプルな構成で、主要メロディとか前作の作風が残ってる。どことなく中東旋律のキーボードだったり、一転シンフォニックな質感のソロはフランスのVivien Lalu。

"Strong"とは、ザクザクのリズム・ギターなどまさに。中間転調してからが本番で、リズミカルなキーボードの超速フレーズも飛び出す。今やジャーマン・メタルを代表するPrimal FearのRalf Scheepersがボーカル。SGコーラスとの相性もいい。ユーゴスラビアのSadjan Brankovicが以前ゲイリーを呼んだ縁か、ツイン・ギターを含むソロで参加。正統派の造りとプログレ・メタルを同化させたような出来だ。

6.タイトル曲(正確には単数形=)はマイクへ捧げられた要の作。デジタルってあたり音をイメージしてしまうが、この曲は限りなくシンフォニック・ロック。偶然か、Dream Theater新作収録の追悼曲"The Best Of Time"の軽快な歌パート、後半インストでギターが舞うあたり被ってしまう…全体的な音もDTの6th、8thあたりに接近。まあそこは同時代肩を並べるバンドのフィーリング、どちらも今年の私的ベストだ。ブライアンのGood-byeのくだりの伸びにはっとさせられ、ジャジーに落とし込んだパートなんか今までに無かったもの。クリアーに展開するピアノの音と、ブレントの研ぎ澄まされた緊張感のある音運びは感動を呼ぶクライマックス。

締めとなる"Haunted"は1st"Shadow Gallery"のカヴァーのアフター・ストーリーになるようだ。あのイカロスを想わせる男ね、その連想に違わず彼は死んでしまった模様。処女作を持って来たのは意外だが、その思い入れは本物という事か。ブライアン・メイっぽいギターなど、当時前面に出していた(今も?)Queen趣味の再現!?テクニカルな中間部を挟むまでの展開は"Cliffhanger"的だが、歌がメインの曲である。


ボーナス・トラックで収録の"Stingray"DC Cooperが3rd以来の参戦!前回ほど役を負ってはいない為、ふつうに歌唱を聴けちゃいます。しかしこれ邦盤のみなのね、確かにDCクーパー好きかもしれないけど、日本人は。この曲もジョー・ネヴォロ参加、曲調からすると前作から今作本格着手までの間のマテリアルと見ていいだろう。


まずアルバム単体として収録曲の出来が整っている、これは今まで遂げられずにいたレベルに到達している。秒未満で刻むインスト面での技巧は控えめになったが、コーラス・ワークの巧みさが曲の核に成り得たり、意外なほど確かな方向性を感じさせるものが。アルバムの聴き所となっている1、6、7が目立ったゲスト参加なしで制作されているのも、次を期待させるに充分な結果だ。

この調子なら例えば"Cliffhanger 3"も行ける!というか演りそう。制作には問題ないかもしれないが、まずはパーマネントなメンバーを揃えて安心させて欲しいところだね。
ラベル:新譜 shadow gallery
posted by へいずん at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | New | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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