2009年03月14日

ZABADAK/『平行世界』

heikou
平行世界を旅しよう



ZABADAK、待望の新作です。

アルバムとして『宇宙のラジヲ』、オール新曲という意味では『回転劇場』以来の作品になりますか。

この間にはアニメ『狼と香辛料』のOP作詞作曲があったね、一年前ぐらいに記事書いた。そこで書いた「そのうちセルフカバーが聴ける事も期待。」に応えてくれたようで、入ってるじゃないですか、「旅の途中」

タイトルは『回転劇場』からの世界観引継ぎを感じさせるが。近年のプログレ・バンドみたいなジャケの、象さんもつながってる事ですし。


平行世界(パラレル・ワールド)というと、吉良さんがED曲でギター伴奏したPS用ソフト『クロノ・クロス』の設定を思い出すね。10年前か、懐かしい。

一曲目「樹海 -umi-」は、いきなりすごい。うねる、うねるギターとハモンドの質感で絶妙な粘性。プログレ・ヘヴィ・チューンとはまさに。

吉良・小峰のボーカル・デュオが歌う詩はバンドのオリジナル・メンバー、松田氏によるもの!岩手在住の松田さんが最近の東北でのライヴに参加したのも布石か。祝詞(のりと)のような幽玄世界を体現。

鬼怒無月(ボンデージ・フルーツ等)がギター・ソロで吉良さんと異なる重くひきずる音。難波氏もスタジオ参加はひさしぶり?ライヴでもやってくれることでしょう。


実質リーダー・トラックの「旅の途中」
まずイントロの重ねコーラスがなくなったとかあるが、リードとバッキングのボーカルが男女入れ替わってるのが大きいか。

スネアロールのパートだが、これでわかった。

Yesの"Siberian Khatru"ジョンの単語羅列パートだわ、ここ。双方ともファンタジーな情景を表現する演出効果。

とにかく演奏が豪華に、曲単品で聴くなら新鮮さとかバッキング・コーラスの絶妙さから清浦夏実版を推すところ。

発売前にCDジャーナルの記事で「10分を超えるナンバー!」と書かれて一体どんな再構成がなされてるかと。吉良さんが10分超え否定してたのはおもしろかったけど。 

清浦夏実盤カップリングの「約束のうた」は演ってないのね、いやこれの吉良Ver.聴いてみたいわ・・・


今回の10分超えインスト「Pulse」は、おなじみのトラディッショナルなメロディと演奏で反復して交錯するリズムが脈打つ。前半3拍子の現代音楽的なシリアスさと優雅なメロディがここだけの世界。後半は4拍子、やはり初期マイク・オールドフィールド色のある音選びも生きている。


「はじめてうたったうた」は一番インパクトがあるかもしれない。小峰さんの歌はすでに沖縄民謡を通過して古曲の節さえ感じさせる。


「ラジオ・ステーション」
もはやラジオという語彙もザバらしいアイコンのひとつかな。
擦れてヒリヒリするようなサビ、けれど悲壮感は抑えられた泣きと。

このちょっと息苦しくなるような叙情は「夕焼け」「雨の痕」の小曲にも表れる。


「Freedom」「一番好きな時間」あたりは変わらぬ吉良流Jロック(orポップ)、「平行世界」はアッパーな必殺プログレ風味チューン。前作の「八番目の満月」の違和感で創られた世界に並ぶ詩、同「Hello Hello!」をアップデートしたような音楽性と、ザバダックに内在する平行世界。

それぞれ日常との少しの差異を表現し得た曲が並ぶが、今までに無くシリアスな曲調が占めているのに気付く。

そして最後の「クロアゲハ」は一層謎めいている。身近な存在であるが、その容姿からくるミステリアスなイメージに寄る。最後の飛翔がすばらしい…



さて発売に併せたインストア・ライヴが新宿のタワレコで行われたので行ってきた。吉良・小峰のお二人、アコギとアコーディオンを携えて新曲を披露。なかなかにすごい入りだったようで。

1.Freedom
2.はじめてうたったうた
3.旅の途中
4.遠い音楽
5.Wonderful Life
6.Easy Going


直前の公開リハでは新曲3曲やってました。難しいということで構えた吉良さん、曲は「Wonderful Life」だ。これはうれしい。

ちょうど一月後にはライヴ、新曲を多くやるとか。周囲も十の分に期待させられる内容だったんではないかな。
posted by へいずん at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | New | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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