2008年10月19日

Pendragon/"Pure"

PenPure.jpg
Pendragon、およそ3年ぶりとなる新譜を入手。

オフィシャル・サイトでしかオーダー出来ないかと思ったら、店頭入荷してんじゃないすか!


前作以降、バンドはライヴ盤を2枚リリース。サイドではニック・バレットとクライヴ・ノーランのデュオで歴代ナンバーをアコースティックで披露したライヴも。そしてバンドは30周年を迎えた。

一番の変化は長いこと不動だったメンバーがかわった事か。ドラムがFudge SmithからScott Highamに、結果から言うとシンプルになった。そしてエネルギッシュなプレイ。まあこれは全体的な変化とベクトルを同じくするもの。

そしてアルバム自体はどんな出来になったか。



流行りの冊子一体のブック型デジパックで、メイキングのDVDが付いた二枚組。店員さんからディスクが素でジャケ本体に入ってるから傷ついてるかもとの情報が。ほんとだ、しっかりとついてる・・・不織布入れようぜ・・・輸入盤に傷は付き物だし音飛びしないから個人的にはセーフだけどさ。

"Indigo"は今を象徴する1曲目。怪しげな出だし、エキゾチックなSEも多用。サビのみギターとコーラスで光が差す様。Keyのバッキングもダーク。後半は小波の様なギターソロで築かれた悲哀の色。アンニュイな雰囲気は最近のUKロックみたい。ニックは特に気に入ってるようだ。

ペンドラゴンってラウド・ロックだっけ?な2曲目。それでも7/8での進行はプログレ・マインドが作中一。ピーターのベースがよく走っていていつもながら素敵。くるくる回るかのソロ群の引力が重い。

スリー・パートからなる"Comatos"は夢見と幻想の陶酔曲。と見せかけてリフがヘドバンかませそうなんだが。パート1は曲展開が強烈。徐々にリアルなコーマに入り込むような終盤といい、ひとつ世界観を持つ組曲だ。

ハードさとわかりやすいメロディが心地よいバランスの"The Freak Show"。
ラストはひさしぶりにハーモニカを取り出して来て落ち着いた曲となる。ちょっと物足りなくもあるが、中音域に特化した歌とコーラスは泣ける。



近頃のプログレ(・メタル)界隈でヘヴィにシンプルにという方向性が見受けられるが、ペンドラゴンもなのか!しかし個人的に他のバンドの出来への不満と比べると、歓迎すべき向きにある。

これはかなりの傑作かもしれない…

音が若返った上で凄みが出た感。ギターの音が重くなったのは明らかとして、併せてKeyプレイ。クライヴはその手クセによりマンネリを感じさせる節もあった。良い方向に作用する場合もあるが、Adam Wakemanとの絢爛なデュオとか。変化に呼応して深く腰の据わったサウンド・メイキングとなった。ファンタジー色の減退は、"Not Of This World"でドラマティックの極みを見たバンドにとって必然の流れに思う。


この機に前作も聴き直してみた。当時かなり変化を感じた"Believe"だが、前後の作風と比べるとそれでも以前のものに似る。それ程新作が前作をベースに一歩を踏み切ったという事。"Pure"、現在のバンドの純粋な姿がこれか。



今のところ国内盤の予定は無い‥のか‥?本気で流通してもらいたいです。

最近の心情とも重なってペンドラゴンの揺さぶりが応える。リアルタイムで聴くアルバムの中ではこれまでに無いほどループしている自分が居る。やっぱり自分にとって最高のシンフォ・バンドだったんだなあ。
posted by へいずん at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | New | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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